第96回例会
第96回例会を,以下の通り開催いたします.
[更新]開催方式(午前の部は対面のみ)について追加しました.(2024/5/16)
[更新]プログラムが決定しました.発表要旨も合わせて掲載しています.(2024/5/13)
日時・場所
- 日時:2024年6月8日(土)10:00~17:05
- 開催方式:東京外国語大学(府中キャンパス,地図・交通アクセス)研究講義棟1階(対面)+オンライン(zoom)
*午前の部は対面のみ,午後はオンラインも併用 - 参加費用:会員無料,非会員500円
当日の連絡先は例会担当者メールへお送りください.
参加申し込み
ご参加の際には,会員・非会員を問わず,参加申し込みが必要です.以下のフォームからご登録ください.懇親会も開催を予定しておりますが,懇親会のご出席についても,以下のリンク先フォームでご回答いただけます.参加申し込みの締め切りは【6月6日(木)18時まで】とさせていただきます.お早めにお申し込みください.
なお,非会員の方は,対面・オンラインの参加を問わず,以下のページから参加費500円をお支払いください.
プログラム
◆ 午前の部(10:00~12:10)114教室 総合司会:崔銀景(鎮西学院大学) *対面のみ
◇ 例会企画 10:10~12:10 「ICT教材の裏技教室」
- A. 教材のブラッシュアップ
-PPTでできるハングル文字編集スキル-:崔チョンア(長崎外国語大学) - B. 授業で使いたい実践カフート:奈良美香(下関市立大学 他)
☆参加者は充電済みのパソコン持参のこと
◆ 午後の部(13:30~17:05)115教室 *対面+オンライン
◎ 会員総会 13:30~14:10 司会:睦宗均 (近畿大学)
◎ 研究発表
◇ 発表1 研究発表 14:30~15:15 司会:山崎亜希子(早稲田大学)
高木丈也・徐旻廷(慶應義塾大学 総合政策学部)
学部インテンシブコースにおける朝鮮語教育
학부생 대상 인텐시브 과정을 통한 조선어교육
発表要旨
本発表は、慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)で開講しているインテンシブ朝鮮語コースにおける教育実践を報告するものである。SFCでは1990年の開設当初から週4コマのインテンシブコースを開講しており、高度な言語教育を提供してきた。本発表では、同コースにおける①教育理念とカリキュラム・コースデザイン、②学生アシスタント(SA/TA)との協同による授業運営、およびITを活用した教材開発、③海外研修・プロジェクト科目・研究会(ゼミ)・大学院課程との連動、④他大学や自治体、企業、財団との交流など、具体的な教育実践の事例を報告する。一連の事例報告を通して、学部課程において非専攻者を対象としたインテンシブコースを設置する意義、可能性について議論したい。
◇ 発表2 研究発表 15:25~16:10 司会:崔銀景(鎮西学院大学)
李鉉淑(コリア国際学園)・青森剛(世明大学校)
日韓大学生によるオンライン交流が創る文化の学び場
한일 대학생들의 온라인 교류가 만드는 문화 교육의 장
発表要旨
本発表では、2023年11月8日と29日に、日本のK大学の韓国語クラスと韓国のS大学の日本語クラスにて日韓大学生の文化理解を深めるために行ったCOIL(Collaborative Online International Learning)の実践報告をする。まず、同期型交流では、1日目はS大学の学生が、2日目はK大学の学生が事前に準備した韓国/日本の旅行プランの発表をした。活動後はFlipgridにて「私が紹介する韓国/日本」というトピックで各自が作成した動画を共有し、非同期型の交流を継続させた。活動後の振り返りから、「言語学習への意識・態度の向上」「共通文化への気づき」「自国の言語文化への新たな発見」が確認された。さらに、非同期型交流の継続で、「日本の文化」「韓国の文化」の二項対立から脱却し、「個」と「個」の相互作用による文化理解の場が創られたと考える。
◇ 発表3 研究発表 16:20~17:05 司会:山崎亜希子(早稲田大学)
趙恵真(札幌国際大学)
時代劇の言葉遣いからみた日韓役割語の一考察 -ドラマの韓国語台詞と日本語字幕を中心に-
사극 말투로 본 한일 역할어의 일고찰 - 드라마의 한국어대사와 일본어자막을 중심으로
発表要旨
역할어는 金水(2003)가 제창한 개념이며, ‘어떤 특정한 말투를 들으면 특정한 인물상을 떠올릴 수 있을 때, 혹은 어떤 특정한 인물상을 지시받으면 그 인물이 마치 사용하는 듯한 말투를 떠올릴 수 있을 때의 말투’를 가리킨다. 역할어에 관한 선행연구에 의하면 한국어에 역할어의 요소가 풍부하지 못하고(이윤옥, 2022), 한국어에서의 역할어의 형식이 다르게 나타난다고 분석하였다(鄭惠先, 2007). 본 발표에서는 전형적이고 다양한 계층의 인물이 등장하는 드라마 ‘미스터 션샤인’의 한국어대사와 일본어자막을 추출하여 문말 표현과 인칭대명사를 중심으로 역할어의 유무를 검토할 것이다. 그 결과로 한국의 사극 말투가 金水의 역할어의 개념에 어느 정도 충족하는지 확인할 수 있고, 한국어와 일본어에서 역할어가 어떻게 달리 나타나는지 알 수 있을 것이다. 최종적으로는 일본의 역할어로는 정의될 수 없는 한국어만의 특정한 말투는 어떻게 정의해야 하는지 그 용어와 개념을 분명히 하고자 한다.