第97回例会

第97回例会を,以下の通り開催いたします.

日時・場所

ポスター(PDF)はこちらからダウンロード

当日の連絡は例会担当者メールへお送りください.

参加申し込み

ご参加の際には,会員・非会員を問わず,参加申し込みが必要です.以下のフォームからご登録ください.午前に分科会,終了後に懇親会の開催を予定しておりますが,分科会・懇親会のご出席についても,以下のリンク先フォームでご回答いただけます.参加申し込みの締め切りは【9月6日(金)18時まで】とさせていただきます.お早めにお申し込みください.

第97回例会参加申し込みフォーム

なお,今回は【対面のみ】の開催ですので,非会員の方は,会場にて直接参加費をお支払いください.午前中の分科会は,原則参加費無料で,非会員の方もご参加いただけます.

プログラム

◆午前の部(10:30~12:00)会場:烏丸キャンパス・志高館

◇分科会

◎現代韓国語文法論分科会(世話人:朴鍾厚)201 教室

発足式+これからの話し合い

◎類似表現分科会 (世話人:呉映玟)202 教室

「現在連体形と未来連体形」、「過去連体形と回想連体形」の使い分けについて
☆参加者には事前に資料を送付します

◎授業支援分科会 (世話人:阪堂千津子)203 教室

教材作成のためのIT スキルアップワークショップ―PPT でできる図や文字の編集(報告者:崔チョンア(長崎外国語大学)) ☆参加者はパソコンをご持参ください

◎統計分科会 (世話人:斉藤信浩)214 教室

Excelで相関係数と回帰分析 ☆参加者は Excel の入った パソコンをご持参ください
*パソコンは充電済みのものをご準備ください

◆午後の部(14:00~17:00)会場:今出川キャンパス・良心館105教室 総合司会:任炫樹(帝塚山学院大学)

◇研究発表

◎発表1 14:00~14:45

発表者:申昌鉉(日本大学) 司会:崔銀景(鎮西学院大学)

発表タイトル
KEYNOTEを活用した韓国語授業の効果と課題(初級文法を中心に)
KEYNOTE를 활용한 한국어 수업의 효과와 과제(초급문법을 중심으로)

発表要旨
 学生各自の個性や理解度に合わせた授業である双方向型授業を実施したいが、30人以上の大人数のクラス環境では非常に難しい。その理由で逆に一方向型授業を行う場合が多い。そこでどうすれば大人数のクラス環境でも一方向型授業ではなく双方向型授業に近い授業を行うことができるかに着目して、KEYNOTE(プレゼンテーションアプリ)を用いて初級文法を説明して授業改善を試みた。まずKEYNOTEを使うことによって板書する時間を減らすことができて、その時間を学生一人ひとりに質疑応答の形で初級文法を説明する方法で学生各自の個性や理解度に合わせた授業が多少可能となった。さらに広い教室で授業を行う際、黒板に書いた文字が見づらいという問題が解決された。そして文法説明を通じた質疑応答で教師と学生の距離感を縮めて、授業中に学生が発言しやすい環境を作ることもできた。本発表では、KEYNOTEを活用した韓国語授業の効果と改善すべき点について具体的な実例を挙げて明らかにしたい。

◎発表2 14:55~15:40

発表者:金智英(神戸松蔭女子学院大学) 司会:崔銀景(鎮西学院大学)

発表タイトル
日本語母語話者に見られる「고 있다」の誤用を中心に―原因と学習展開案―
일본어모어화자에 의한 ‘고 있다’의 오용을 중심으로 -원인과 학습전개안-

発表要旨
 本研究は、韓国語を学習する日本語母語話者を対象に、分析項目として韓国語のアスペクト表現「고 있다」と、それに関連するいくつかの表現を取り上げ、その原因と効果的な学習・教授方法を探ることを目的としている。当該表現において見られる誤用は、日本語のアスペクト形式テイル形からの負の転移と見られるものが多い。そのため、誤用の原因を考える際には、まず当該文法項目を中心とした関連現象について日韓対照を行っていく。韓国語の「고 있다」は、基本的に動作の進行・継続を表す。しかし、学習者が自身の母語である日本語のテイル形に対して十分に理解していないと、テイル形の運用体系に干渉され、誤用が現れやすい。本発表では、このような「고 있다」の誤用とその原因を考えるとともに、既存の複数のテキストにおける当該表現の取り上げ方も確認する。また、効果的な学習方法として母語に対する内省、特定の動詞の扱い方、「어 있다」などを含めた学習方法を考え、効果的な学習展開の一案としてまとめる。

◎発表3 16:00~16:45

発表者:李鉉淑(コリア国際学園) 司会:任炫樹(帝塚山学院大学)

発表タイトル
多様な話者が創る民族学級の学び場
다양한 화자가 만드는 민족학급의 배움터

発表要旨
 本発表では、韓国朝鮮のつながりのある子どものことばと文化の学び場の一つである民族学級の実践について紹介する。
 まず、民族学級の歴史的背景から今に至るまでの状況を人権教育の視点から振り返る。そこで、人権教育と多様化が進んでいる民族学級の状況をつなぐ理念として複言語主義の視点の重要性について述べる。次に、T小学校の民族学級の子どもたちは、ことばと文化をどのように捉えているかを複言語主義の視点に基づき、実施されてた言語ポートレートを通して考察する。言語ポートレート活動を通して、韓国朝鮮だけでなく、多様な言語・文化背景をもつ子どものことばと文化が可視化された。さらに、民族学級活動に関わる教員の気づき及び変化がみられたことを報告する。

◇閉会

閉会挨拶

◆終了後,懇親会