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活動記録(2015年・2016年)


第65回例会 2015年03月20日(金)

 -会場:休暇村 指宿 
◎住所:〒891-0404 鹿児島県指宿市東方10445
 電話:0993-22-3211
会場案内

【PDF版】(左クリックで表示,右クリックでダウンロード)
その1 http://jakle.sakura.ne.jp/images/Ibusuki-1.pdf
その2 http://jakle.sakura.ne.jp/images/Ibusuki-2.pdf

1.午前の部(10時〜12時)
◎朝鮮語教育ワークショップ
 進行係:阪堂千津子
 「コミュニケーション能力向上のための会話授業」

2.午後の部(13時〜17時)
◎印省熙(早稲田大学)
 【タイトル】直接法による模擬授業紹介
 【要旨】 初級後半(1年間、週2回、90時間学習後)の日本語母語話者韓国語学習者の3人の大学生を対象に、主題「提案すること」、目標文法「V(으)ㄹ까요?」の習得を目標に韓国語による授業を試みた。
 授業前の「教案」作成、「教案」に沿った模擬授業実施、模擬授業後の「評価」に至る過程を実際の教案と模擬授業のビデオ映像を用いて紹介し、教案作りの注意点、実際の授業運営の方法(授業の進め方、板書の仕方、プリントの使い方、学生のドリルのさせ方、予期せぬ反応への対処の仕方等々)や、授業後の評価や反省点、直接法による授業運営の是非などについて、意見交換を行いたい。

◎목종균(近畿大学)
 【タイトル】결과상과 동사의 범주적 의미(結果相と動詞の範疇的意味)
 【要旨】현대 한국어의 결과상은 아래와 같이 ‘-어 있-’과 ‘-고2 있-’이라는 두 종류의 문법형태소에 의해 실현되는데 전자는 ‘오다’와 같은 자동사와 결합하고 후자는 ‘입다’와 같은 타동사와 결합한다.

(1) 철수가 앉아 있다.
(2) 철수가 한복을 입고2 있다.

 한국어의 결과상은 위와 같은 통사적인 제약 속에서 실현되는데 그렇다고 모든 자동사와 타동사가 이들 문법형태소와 결합해 결과상을 실현하는 것은 아니다. 이는 곧 ‘-어 있-’, ‘-고2 있-’보다 동사의 범주적 의미가 결과상과 깊은 관련을 갖고 있음을 의미한다.
 본발표는 ‘-어 있-’과 ‘-고2 있-’이 형태는 다르지만 동일한 의미제약을 갖는다고 가정, ‘주체의 변화결과’라는 범주적 의미를 갖는 동사가 이들 형태소와 결합함을 밝혔다. 그리고 이들 문법형태소가 상보적 분포를 갖는 변이형태임을 밝혔다.

◎油谷幸利(同志社大学)
 【タイトル】朝鮮語研究と私
 【要旨】1978年より現在に至る36年間の朝鮮語研究および朝鮮語教育を振り返ってみたい。内容は以下の通り。1.文法研究,2.語彙研究と辞書,3.情報処理,4.教材開発, 5.CALL教材の開発と教授法,6.対照研究

3.夕方の部(17時〜18時)
◎斉藤信浩(九州大学)
 【タイトル】統計ワークショップ t検定を学ぶ ー平均値の差の検定ー  *SPSSの入ったノートパソコンをお持ちの方はご持参頂けるとより理解が深まります。数台は発表者が用意致します。

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第66回例会 2015年6月21日(日) 京都女子大学

 -会場:京都女子大学
(〒605-8501 京都府京都市東山区今熊野北日吉町35番地 )
アクセスマップ 

 -日時:2015年6月21日(日)10時~17時30分

  午前 ―分科会―(午前10時~12時)

   第42回 第二言語習得論分科会 Y校舎 206
   第36回 類似表現分科会 Y校舎 207
   第20回 情報処理分科会  Y校舎 208

  午後 ―総会と例会― (午後1時~5時30分)

 Y校舎201講義室

 会員総会

 分科会報告

 世話人会報告

 研究発表
発表1:河 正一(高崎経済大学地域政策学部非常勤講師)
 「敬語の過剰使用に関する日韓対照研究 경어의 과잉사용에 관한 일한대조연구」
 発表要旨:本発表では、敬語の過剰使用(以下、過剰敬語とする)を自然な言葉の変化の過程であると捉え、日韓両言語における過剰敬語とは何か、すなわちどういう敬語使用が過剰敬語となるか、また両言語では、どういう過剰敬語が見られるかについて論じる。そして、過剰敬語が社会全般に広まる原因について、統語論的・語用論的・社会言語学的側面から分析を試みる。

発表2:印 省熙(早稲田大学)
 「上級学習者の作文を資料とする韓国語誤用分析の試み」
 発表要旨:本報告者は、大学で学ぶ韓国語学習者、特に上級レベルの学習者の作文から収集した誤用例を用いて、誤用分析を試みた。誤用資料の集め方、分析の方法、誤用判断の適正性など、誤用分析の方法について今回の報告を通して検証を行いたい。
   なお今回の作文資料(上級レベルの二つの授業の受講者、述べ人数32人、異なり人数28人の1回分の提出作文)の誤用例775例の分析の結果、上級学習者においては「ガ格」や「ヲ格」の使用の不足や「ハ格」の誤用が多く、話し言葉での助詞の不使用現象がそのまま書き言葉にも現れている現象が見られた。そのほか学習者には、連体形の誤用、特に現在連体形の誤用が目立ち、なお副詞の「너무」の過剰使用や「수업을 받다」など日本語直訳の誤用が上級においても多くみられた。限られた資料ではあるが、これらの誤用例を通し、上級学習者の学習上の困難点や誤用を防ぐための方案などについても意見交換を行いたい。

会場風景

  【発表風景1】
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  【発表風景2】
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  【発表風景3】
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  【発表風景4】
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 懇親会
旬彩酒房 酔心(京都駅前店)
京都市下区烏丸通七条ル東塩小路町 719 SK ビル B1F ・B2F(京都タワービル東向い
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第67回例会 2015年9月12日(土) 早稲田大学

 -会場:早稲田大学 文学学術院(戸山キャンパス)

(地下鉄 東西線 早稲田駅 2番出口より徒歩5分、JR 高田馬場駅より徒歩20分)
アクセスマップ 

 -日時:2015年9月12日(土)10時~18時

  ―分科会―(10時~12時)

   第1会場(36号館 6階681教室)第37回 類似表現分科会(世話人:金京子) 
      「「-고 나서(ko naso)」についての教育」
   第2会場(36号館 6階682教室)第43回 第二言語習得論分科会(世話人:印省煕) 
      「韓国語入門から中級までの授業紹介」
   第3会場(36号館 7階3703教室)統計分科会(世話人:斉藤信浩)
      「回帰分析による研究手法の紹介」 

13:00~ 受付開始(36 号館6 階 681 教室前)

  ―研究発表― (13時30分~18時)

 36号館 6階 681
開会挨拶 長谷川由起子 世話人代表
世話人会報告
分科会報告

1.孫ミナ(東京外国語大学博士後期課程)
「韓国語教育における韓国語の‘-기(가) 쉽다’と日本語の「~しやすい」の考察」
 本発表は韓国語の教育の観点から韓国語の‘-기(가) 쉽다’と日本語の「~しやすい」がどのような点で類似しており,どのような点で相違しているのかについて考察し、各々のもつ意味を明らかにすることを目的とする.
 韓国語の‘-기(가) 쉽다’と日本語の「~しやすい」は両者ともに①「~することがたやすい」,「~が簡単に出来る」という意味と②「ともすればそうなる傾向がある」,「そうなりがちである」という意味を表している.
 しかし,日本語の「~しやすい」が①の意味を表す場合,接尾辞的に働きかけ概ね動詞と結合することが出来るのに対し,韓国語の‘-기(가) 쉽다’が①の意味を表す場合は結合することが出来る動詞に制限があり,‘-기 좋다’あるいは‘-기 편하다’と結合し①の意味を表していると考えられる.
 韓国語の‘-기(가) 쉽다’が②の意味を表す場合,肯定的意味より否定的な状態または状況への「そうなりがちである」,「可能性が高い」という意味を表しており,おおむね‘-기 십상이다’あるいは‘-기(가) 일쑤이다’ に置き換えることが出来る.


2.李熙卿(久留米大学 外国語教育研究所)
”대학 교양 한국어 수업에서의 통합 교수 방안” (大学の教養韓国語科目における4技能の総合的な育成を目指して)
 최근 몇 년 전부터 문부성에서는‘글로벌 인재’ 육성을 위해 힘을 기울이고 있다. 그 구체적인 목표 중의 하나로 ‘어학력과 커뮤니케이션 능력’을 들고 있는데, 문부성의 이러한 교육 방침을 따르게 된다면 한국어 교육 또한 커뮤니케이션 능력 향상을 목표로 한 교육이 이루어져야 할 것이다. 그러나 한 설문조사에 의하면 대학에서의 교양 한국어 교육은 아직까지 교사가 중심인 문법과 독해 중심의 교육이 더 많이 이루어지고 있다고 한다.
 본 발표에서는 문법과 독해 중심의 교육에 그치지 않고 학습자의 커뮤니케이션 능력 향상을 목표로 하여 말하기, 듣기, 읽기, 쓰기의 네 기능으로 연계하면서 통합적으로 교육하는 실제적인 수업의 예를 제시하고자 한다.


3.中川正臣(目白大学・東海大学)
「交流授業を通じて学習者は何を学んでいるのか」
 本発表は、韓国語学習者が「留学生との交流活動を通じて得た学び」を明らかにすることを目的とする。近年、外国語教育では、社会構成主義を理論的根拠とした「真のコミュニケーション活動を通じた学び」が提起され、言語や文化に関わる能力は勿論、協働力や高次思考力など、コミュニケーションを成り立たせる総合的コミュニケーション能力の向上を目指した授業が提案されている。真のコミュニケーション活動を取り入れた授業は、ロールプレイなどの擬似的活動を超え、学習目的の明確化を図りながらコミュニケーション活動の中で能力を習得していくことを可能にする。しかし、一方で、韓国語教育においては実践研究の少なく、学習者がコミュニケーション活動の中で何を習得しているのかは明らかになっていない。!
 本発表では学習者と韓国語母語話者の談話分析や振り返りシートの記載内容、学習者に対するインタビューの結果をもとにその実態を明らかにし、今後の課題を示す。

会場風景

  【発表風景1】
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  【発表風景2】
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  【発表風景3】
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  【発表風景4】
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  【発表風景5】
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  懇親会

新大久保「大韓民国」 一般3500 円,学生3000 円
東京都新宿区新大久保1-12-27 1F(TEL:03-5292-4448)
(JR 新大久保駅より歩8 分,都営大江戸線東新宿駅A1 出口より歩2 分)
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第68回例会 2015年12月20日(日) 京都女子大学

 -会場:京都女子大学
(〒605-8501 京都府京都市東山区今熊野北日吉町35番地 )
アクセスマップ 

 -日時:2015年12月20日(日)10時~17時30分

  午前 ―分科会―(午前10時~12時)

◎第44回 第二言語習得論分科会 Y-307教室
◎第38回 類似表現分科会 Y-207教室
◎第21回 情報処理分科会 Y-208教室
◎第43回 文化論分科会 Y-206教室

  午後 ―研究発表 Y-201(13時30分~18時)

開会挨拶 長谷川由起子 世話人代表
世話人会報告
分科会報告
研究発表
1.金恵珍(東京外国語大学博士後期課程)
「韓国語「N+V」型複合名詞に関する考察ー動作性名詞を中心にー」
 本研究は「N+V」型(名詞+動詞由来のもの)複合名詞が持つ動作性について考察する。
 まず、「N+V」型複合名詞の例を動作性名詞と非動作性名詞に大別し、構成要素間の文法的関係により「主語‐述語;主述関係」「目的語‐述語;目述関係」「修飾‐被修飾・副詞語(補語)‐述語;修飾関係」の三つに分けて分類した。その結果、「主述関係」にあるものは動作性を持ち難いが、「目述関係」にあるものは動作性を持ちやすく、「修飾関係」にあるものは動詞性名詞を後項構成要素とする場合に限り、動作性を持つことが分かった。一方、「目述関係」にあるものは同様な構成であっても動作性を持つものと持たないものが存在することが確認できた。特に目述関係にある「N+V」型複合名詞の中でも「N+V-이」型と「N+V-ㅁ/음」型は僅かではあるが動作性名詞を形成することができ、「N+V-기」型は動作性名詞だけを形成することが分かった。

2.西海直也(同志社大学文学部英文学科4回生)
「単語の発音調査から分かった、韓国語における発音の多様性」
 本発表では、2015年3月に韓国・ソウルで実施した、単語の発音調査の結果につ いて話す。
 調査を始めようと思ったきっかけは、「韓国語には、話者によって発音が異なる 単語がある」と大学の講義で聞いたことだった。大学の韓国留学プログラムを利用し、調査を行った。
調査方法は、
1.例文を作り、二重線を引いた部分をどう発音するかをアンケート形式で選んでもらう(全部で20問)
2.年齢を数字で書いてもらう。
3.出身地を書いてもらう、である。
 읽고 있다の읽고や밟는다といった『発音の揺れ』に関するものや、ㄱ、ㅂ、ㅅ、 ㅊパッチム+요の発音、꽃이、꽃은、꽃을の発音のしかたを韓国人に尋ねた。他には、효과、교과서、산 보、버스等々、いずれも話者によって発音に差異がある単語を尋ねた。3週間の留学期間で140人ほどから回答を得た。
 調査中に出会った韓国人とのエピソードも、時間があれば話したい。

3.池貞姫(愛媛大学)
「『坊っちゃん』の朝鮮語翻訳にみる待遇表現について」
 松山を舞台とした、夏目漱石の小説『坊っちゃん』(1906)では、主人公である「坊っちゃん」が様々な登場人物と絡み、それぞれの人間関係や対人態度を反映した対話が多様に展開していく。
 本発表では、話し手と聞き手との関係を考慮した言葉づかいである「対者待遇表現」ならびに、話し手と言及する対象との関係を考慮した「対象待遇表現」が原作でどのように現れているかを見た上で、対応する複数の朝鮮語翻訳(韓国で2000年以降刊行された16種類)がいかなる分布を見せるのかを示し、その分布が示す待遇表現の機能や意味について検討することを目的とする。結論として、翻訳においては、​​敬語使用のありかたの相違や​その社会的通念が関わらざるをえない傾向があること、また、翻訳者による原作の解釈が多分に反映するということを具体例とともに示していく。

会場風景

  【発表風景1】
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  【会場風景1】
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  【発表風景2】
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  【会場風景2】
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  【発表風景3】
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  【会場風景3】
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  【質疑応答風景1】
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  【質疑応答風景2】
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  懇親会

旬彩酒房 酔心(京都駅前店)
京都市下区烏丸通七条ル東塩小路町 719 SK ビル B1F ・B2F(京都タワービル東向い)

  【懇親会風景1】
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  【懇親会風景2】
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第69回例会 2016年3月18日(金) 九州産業大学

 -会場:九州産業大学 2号館4階
〒813-0004 福岡県福岡市東区松香台2丁目3−1
アクセスマップ

 分科会(10時~12時)

◎第45回 第二言語習得論分科会 2号館4階406
◎第39回 類似表現分科会 2号館4階405
◎第22回 情報処理分科会 2号館4階407

 研究発表(13時~18時) 2号館4階402

開会挨拶 長谷川由起子 世話人代表
世話人会報告
分科会報告
研究発表
1.박나리(대한민국 국립한국교통대학교 한국어문학과 조교수)
【タイトル】「고급 한국어 쓰기 학습자를 위한 연결어미 '-면'의 바람직한 교육 방안 연구」
      「上級韓国語の作文学習者のための連結語尾'-면'の敎育方案について」
【要旨】
 한국어 연결어미 ‘-면’은 한국어 교재에서 [조건]과 [가정]의 의미기능으로 기술되며, 초급이나 중급 초반부의 문법항목으로서 일회적으로 다루어진다. 그러나 본 연구는 단순히 [조건]과 [가정]이라는 이분법적 기술과 일회적 교육으로는 ‘-면’의 다양한 의미기능이 충분히 학습될 수 없다고 보고, ‘-면’에 대한 총체적이며 나선적(spiral)인 교육의 필요성을 주장하며, 그 교육방안을 제안해 보고자 한다.
 이를 위해 먼저 다양한 한국어 교재에 나타난 ‘-면’의 기술을 살피고 그 문제점을 지적해 본다. 이때에는 한국어 학습자를 대상으로 한 본 연구의 예비조사 결과도 언급될 것이다. 이어 선행연구 결과를 참조하여 ‘-면’의 다면적인 의미기능을 한국어 교육적 관점에서 다시 정리해 보고, 계열화의 준거에 입각하여 의미기능에 따른 '-면'의 교육 순서를 모색하며. 개별 의미기능에 따른 구체적인 교육활동을 제안해 본다.

2.崔銀景(関西学院大学大学院 言語コミュニケーション文化研究科 博士課程後期課程)
【タイトル】「日本語母語話者の韓国語学習における教師のフィードバック」
      「일본어 모어화자를 대상으로 하는 한국어 지도에서 관찰되는 교사의 피드백」
【要旨】
 従来のフィードバック研究は、韓国国内で、授業も韓国語で行われる教室が対象となっているものが多い傾向にある。学習者間の母語が一致しない場合や学習者の母語が教師に伝わらないことが多いと思われる。しかし、日本における韓国語教育は学習者間の母語が一致し、かつ教師と学習者は目標言語である韓国語だけでなく学習者の母語である日本語を共有している。この場合、従来のフィードバック研究から見られたものと同じタイプのフィードバックが見られるだろうか。共有言語の違いは変数になり得るだろうか。
 実際の授業で教師は学習者にどのようなフィードバックを与えているかを観察するためにその予備調査として、兵庫県所在K大学の3回生の韓国語授業を録音(前期・後期合計17回録音)し、そのデータから観察された教師のフィードバックをLyster&Ranta(1997)の訂正フィードバック(Corrective Feedback)の分類に従い、各タイプ別に分けて分析した。

3.長谷川由起子(九州産業大学)
【タイトル】「韓国の外国語教育-日本の韓国語教育俯瞰のために-」
【要旨】
 本発表者は、近年、日本の中等教育における外国語教育推進に向けた 活動に関わり、日韓の外国語教育の歴史的経緯や現状を調べ対照する 作業を行ってきた。本会での議論は「日本」という環境や「韓国語」 という対象におのずと限定されがちであるが、日本における韓国語 教育は外国語教育という大きな枠組みの一角をなすものであり、また、 本会会員の多くは韓国における日本語教師および学習者と様々な形で 関わりを持つ立場にあることから、日本の韓国語教育と韓国の日本語 教育の背景や現状を構造的に理解することは有益であると思われる。 そこで、冒頭で述べた作業を通して得た知見を本会会員と共有し、 日本における外国語教育とその中に位置づけられる韓国語教育を俯瞰 する機会としたい。

会場風景

  【発表風景1】
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  【発表風景2】
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  【発表風景3】
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  【発表風景4】
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 懇親会

  【懇親会風景1】 割烹ひかり
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  【懇親会風景2】 割烹ひかり
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第70回例会 2016年6月19日(日) 京都女子大学

 -会場:京都女子大学
(〒605-8501 京都府京都市東山区今熊野北日吉町35番地 )
アクセスマップ 

 分科会(10時~12時)

◎類似表現分科会 Y-207 
◎第二言語習得論分科会 Y-208 
◎情報処理分科会 Y-307 

 研究発表(13時30分~18時) Y-201

1.白寅英・山田佳子・宋美玲・印省熙(獨協大学(非)・新潟県立大学・東京外国語大学(非)・早稲田大学)
【タイトル】韓国語中級学習者の作文における誤用分析-非専攻者の場合-
      한국어 중급 학습자 작문 오류 분석 -비전공자를 중심으로-
【要旨】本研究は選択外国語として学ぶ中級学習者の作文の中に現れた誤用例から、その誤用を出現頻度別に分類し、特徴を報告するものである。
 資料は日本の2つの大学の中級と中上級、総8クラス(延べ人数55名、異なり人数44名)の2011年から2015年の授業における9種の作文(総765文、総6,432語節)から採集した約1200の誤用例である。
 最も多く観察された誤用は助詞の漏れである。また「를/을」を用いるべきところへ「가/이」や「에」を用いた誤用も多数見られる。さらに接続形、連体形、テンス・アスペクト形式における誤用も多く見られたが、とりわけ非専攻者の場合は、過去の出来事に現在形を用いる誤用が目立つ。
 本研究は「韓国語専攻2年次生の作文における誤用分析」(2015)に続くもので、今回は非専攻者に焦点を当て、より広範囲にわたって中級学習者の誤用を捉えることで、中級学習者全般の誤用改善に繋げていくことを目指す。

2.清水孝司(日本学生支援機構 大阪日本語教育センター)
【タイトル】日本語の「のだ」と韓国語の「-ㄴ것이다(-n kesita)」のずれ
  -否定文と「~(の)ではないか」-
일본어의 「のだ」와 한국어의「-ㄴ것이다(-n kesita)」의 차이
  -부정문과 「~(の)ではないか」-
【要旨】
 清水(2015)では、日本語の「のだ」と韓国語の「-ㄴ것이다(-n kesita)」の対応関係を「書き換え」の原理を用いることによって検証した。そして、「のだ」が先行文脈の説明の際に使用されるのに対して、「-ㄴ것이다(-n kesita)」が相手、または自分の考えの書き換えの際に使用されることを示し、両表現が異なる原理で動いているためにずれが生じていることを明らかにした。
 本発表では、清水(2015)に記載できなかった否定文の場合と「~(の)ではないか」の場合のずれについても「書き換え」の原理で説明できることを示す。
 否定文については、「(食べた)のではない」と「~안 (먹었어요)」「(먹은 )거 아니에요」等の例を挙げて、その対応のずれについての検証を行う。
 「~(の)ではないか」とは、「おいしいじゃない」や「お前が行くと言ったんじゃないか」というように下降イントネーションで、「のだ」が入ったり入らなかったりする表現である。「~(거)잖아」の例を挙げて、その対応のずれについての検証を行うとともに、韓国語母語話者の「~(の)ではないか」の誤用とその原因についても言及する。
※清水孝司(2015)「韓国語の「-ㄴ것이다(-n kesita)」と日本語の「のだ」の会話文における対応関係-情報の書き換えの原理からの説明-」『朝鮮語教育―理論と実践―』10 朝鮮語教育学会pp. 30‐57

 会場風景

  【会員総会】
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  【会場風景1】
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  【会場風景2】
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  【白先生発表】
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  【白先生発表_質疑】
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  【清水先生発表】
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  【清水先生発表_質疑】
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 懇親会(旬彩酒房 酔心 京都駅前店)

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第71回例会 2016年9月10日(土) 東京大学


第71回例会は、下記の通り、朝鮮語研究会との合同大会として開催いたしました。

◆◆◆

 第5回 朝鮮語教育学会・朝鮮語研究会 合同大会  
日時:2016年9月10日(土) 9:30受付開始 10:00〜17:40
場所:東京大学 駒場キャンパス 学際ホール(駒場Ⅰキャンパス アドミニストレーション棟3F)
アクセスマップ

10:00-10:10 開会挨拶

斉藤信浩(九州大学)・金美仙(同志社大学他)・小島大輝(近畿大学)
韓国語テストにおけるパッチムと助詞はヒントになりうるか
한국어 테스트에 있어서 받침과 조사는 정답 도출을 위한 힌트가 되는가

高恩淑(一橋大学他)
韓国語の「ha-ko iss-ta」形と西日本諸方言「シヨル」形との対応関係
한국어의 「ha-ko iss-ta」와 서일본방언「シヨル」와의 대응관계

須賀井義教(近畿大学)
中期朝鮮語形態素解析用辞書の開発
중세한국어 형태 분석 사전의 개발

河崎啓剛(崇実大学)
朝鮮語해요体と日本語の「です添加型丁寧語」ー対照研究の可能性と言語教育における応用価値ー
한국어의 ‘해요’체와 일본어의 “です첨가형 공손법” ―대조연구의 가능성과 언어교육에 있어서의 응용가치―

昼休み(12:30-13:30)

油谷幸利(同志社大学名誉教授)
ハングル検定協会『トウミ』の新装版についてー改訂版からの変更点と検定試験との整合性ー
한글검정협회 "도우미"의 신장판에 대하여 ー개정판에서 변경된 부분과 검정시헝과의 정합성ー

안의정(연세대학교)・서상규(연세대학교)
한국어 문어 텍스트와 구어 텍스트의 어휘 풍부성 연구 - 어휘 다양도와 어휘 밀도를 중심으로-
韓國語文語テキストと口語テキストの語彙多樣性について ―語彙の多樣度と密度を中心に―

前村和亮(韓国外国語大学)
韓国語教育のための冠形詞形語尾’-ㄹ/을,-는'の意味分析
한국어교육을 위한 관형사형 어미 ‘-ㄹ/을, -는’의 의미 분석

李英蘭(神田外国語大学他)
現代韓国語の「다가」のスキーマと意味拡張
현대한국어 '다가'의 스키마와 의미 확장

姜英淑(アジアアフリカ言語文化研究所)
演劇的なアプローチによる韓国語教育ー松山大学応用クラスにおける試みー
연극적 기법을 통한 한국어 교육-마쓰야마대학에서의 실천예를 중심으로-

金智賢(宮崎大学)
「-어야」構文についてー「必須条件」の日韓対照研究ー
「-어야」 구문에 대해 ―「필수조건」의 한일대조연구―


17:30-17:40 閉会挨拶

懇親会

◆◆◆
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【発表風景1】
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【発表風景2】
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【発表風景3】
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第72回例会 2016年12月18日(日) 九州大学

 -会場:九州大学(箱崎キャンパス)
(〒812-8581 福岡市東区箱崎6−10−1 )

箱崎文系地区21世紀交流プラザ(交流ラウンジ)共通講義室1
アクセスマップ
 アクセスマップ地図上の文系地区(緑色の)8番

 分科会(10時~12時)

留学生センター 3F 
アクセスマップ
 アクセスマップ地図上の理系地区(オレンジ色の)54番

◎文化論分科会 
◎類似表現分科会 
◎第二言語習得論分科会 
◎情報処理分科会 

 研究発表(13時30分~18時)

箱崎文系地区21世紀交流プラザ(交流ラウンジ)共通講義室1

開会挨拶 
世話人会報告
分科会報告

研究発表
1.油谷幸利(同志社大学名誉教授)
題目: 誤用分析の深化のために ―対照研究の観点から―
要旨: 朝鮮語教育の進展を目指して、外国語話者が産出する朝鮮語に対する誤用分析が盛んに行われている。その内容は次第に詳細になりつつあるが、多くの場合、誤りの指摘および集計にとどまり、それらの誤りの背景に潜む法則性に対する考察が不十分であるように思われる。たとえば、日本語母語話者は時を示す名詞の後で에を落としがちであることが報告されているが、日本語で「に」が落ちるのは主に相対時の後であって絶対時の後で落ちることは稀であるため、어제・오늘のような特別なものを除けば相対時の後にも에を付ける朝鮮語との間で齟齬が生じることは容易に予測可能である。さらに、相対時単独の場合よりも「来年は、来年も」のように相対時の後に「は、も」のような助詞が続くと脱落の傾向がより顕著になる。
 本発表は、対照研究の観点から同志社大学における朝鮮語作文の授業で収集した資料を中心として誤用分析を行い、朝鮮語教育に貢献することを目指すものである。
※PPT資料が会員コーナーにあります。

2.小島大輝(近畿大学 講師)、大和祐子(大阪大学 准教授)、斉藤信浩(九州大学 准教授)
題目: 反応時間パラダイムを用いた韓国語の言語事象の検証について
要旨: 実験ソフトDMDXは、あるタスクを遂行する際の反応時間(reaction time)と誤答率を測定することができる。反応時間によって測定される迅速さは、正確さよりセンシティブな指標として知られており、母語話者でも曖昧な言語事象についても、正誤判断までにかかった反応時間から判断の妥当性やその背景要因を考察するための証拠を提供することができる。例えば、韓国語における助詞の結合形態にも、その用法の許容度に差が生じるものがあるが(국립국어원2005, 유현경2007, 小島2012等)、発表者らは、判断にゆれが生じる結合形態が実際に母語話者にどのように許容されているのか、そのデータを提示するためにDMDXを使用した調査を試みた。本発表はこのDMDXの使用方法と、本調査の結果の一部を紹介するとともに、今後の韓国語研究にどのように応用が可能であるかについて議論することを目的とする。

3.崔銀景(関西学院大学大学院 言語コミュニケーション文化研究科 博士課程後期課程)
題目: 教師の訂正フィードバックにおける学習者の母語使用に関する考察(교사의 수정적 피드백에서 보여지는 학습자의 모어사용에 관한 고찰)
要旨: 教師と学習者が目標言語である韓国語と学習者の母語である日本語の両方を共有している場合、教師の訂正フィードバック(Corrective Feedback)において目標言語ではなく学習者の母語が使用されることは可能だろうか。崔銀景(2016)は、Lyster&Ranta(1997)の訂正フィードバックの分類のうち明示的訂正・繰り返し・メタ言語的修正において教師が学習者の母語を使用する訂正フィードバックがデータから見られたことを記述し、提示された母語を目標言語に直訳することを前提にするものと分析している。本発表では、教師の訂正フィードバックが学習者の自己訂正に繋がった例と自己訂正に繋がらなかった例を、学習者の誤りタイプごとに分け、訂正フィードバックで使用される言語と学習者の誤り、そして学習者の自己訂正の間に関係があるかについて考察する。

 懇親会(薩摩キング)


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