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朴善嬉(梨花女子大学国際大学院 韓国学科 副教授)
제2언어 한국어 문법 습득 연구 동향과 연구 방법
第2言語としての韓国語文法習得における研究動向と研究方法
Recent trend and methodology in the research on L2 Korean grammar acquisition
開会挨拶
世話人会報告
分科会報告
研究発表
1.崔 チョンア(金沢大学国際基幹教育院)
題目: 韓国語の語彙的使役および語彙的受身の学習について -動詞接辞-i/-hi/-li/-kiによる派生の方向と動詞の意味クラスに基づいて-
(한국어의 어휘적 사역과 어휘적 피동의 학습에 관하여 ー동사접사‘-이/-히/-리/-기'에 의한 파생 방향과 동사 의미 클래스를 바탕으로ー)
要旨: 韓国語の動詞接辞-i/-hi/-li/-kiによる表現形式は,語彙的使役および語彙的受身の両形式に現れる。現段階の学校文法では、このような特徴について触れることがないため、日本語を母語とする韓国語学習者にとっては非常に混乱を引き起こしやすいものである。
本稿では、鄭(2008)による「派生の方向から見たヴォイス・カテゴリーの連続性」という言語学的分析結果に基づき、韓国語テキストやテストで用いられている頻度の高い構文や動詞を用い、学校文法のレベルで動詞接辞-i/-hi/-li/-kiによる派生の方向と動詞の意味クラスの再分析を行う。そして、再分析の結果を取り入れた語彙的使役および語彙的受身の同時学習を提案する。
2.阪堂千津子(武蔵大学ほか)・西香織(北九州市立大学)・池谷尚美(横浜市立大学ほか)
題目: 多言語連繋型プロジェクトワーク授業のデザイン ーオリンピックを題材にした授業デザインの考察ー
(다국어 연계형 프로젝트 워크 수업 디자인 ー올림픽을 소재로 한 수업디자인 고찰ー)
要旨: 阪堂・西・池谷は、各自が担当する韓国語・中国語・ドイツ語のクラスを連携させて、2013年度から共通のプロジェクトワークを授業に取り入れてきた。そのやり方は、教師間で毎回プロジェクトワークのテーマと目標を設置し、手順や方法などを大まかに決定する。その後各自それぞれの状況に応じて学生の成果物を作成・共有し、最後に他クラスの成果物を見た学生同士の感想や意見を交換するというものである。
2017年度の場合、平昌オリンピックをテーマに、各国での注目選手の紹介やオリンピックに対する考え方、各国語での応援の仕方やパラリンピックへの各国の事情などについて取り上げた。その結果、「オリンピック(=世界)に対する複合的な見方」が学生たちの間に見受けられた。これは多言語で行うからこそ得られた成果である。
本発表では、授業実践の結果を基に、来年度に開催される東京オリンピックを題材にして、どのようなプロジェクトワークが効果的であるかを考察・提案する。
3.長谷川由起子(九州産業大学)
題目: 日本の韓国語教科書の語彙・文法項目の現状 ー「合格トウミ」および「国際通用韓国語標準教育課程」との比較を通じてー
(일본의 한국어 교과서 어휘와 문법 항목의 현황 ー'합격 도무이' 및 '국제 통용 한국어 표준 교육과정'과의 비교를 통해ー)
要旨: 本研究者は長谷川・李(2006)と長谷川・曺・大名(2009)で日本の大学で広く使用されている韓国語教科書の語彙調査を行い、前者では「語彙的学習項目」という概念を提案し、後者では「教育基幹語彙」抽出を行った。その後10年が経過したが、その間、多くの新しい教科書が刊行され、①「ハングル」能力検定試験の語彙リストが改訂され(2016)、②韓国・国立国語院からは国際通用韓国語標準教育課程の語彙リストが発表されている(2017)。ここで再度、日本の大学で広く使用されている韓国語教科書を選定しなおし、①②2種の語彙リストとの対照をを行う。併せて①②に提示された文法リストについても教科書と対照する。これらの作業を通じて、①②両資料と日本の韓国語教科書の語彙および文法項目の現状と課題について考察する。
4.李秀炅(関西学院大学言語教育研究センター)、宮内彩希(秀林外語専門学校)
題目: 日本における韓国語能力評価試験の現状報告 ー特にiBT実施に向けての問題点と提案を中心にー
(일본 국내의 한국어능력평가 시험 현황 ーiBT실시를 위한 문제점과 제안을 중심으로ー)
要旨: 現在、日本国内で実施されている韓国語朝鮮語関連の検定試験としては、ハングル検定試験と韓国語能力試験(TOPIK)が主流である。まだ主流とは言えないが、韓国の財団法人韓国語能力評価院(KETS)による韓国語能力評価試験(KLAT)が2013年から実施されている。本発表は、(1)現在まで日本で行われたKLATの状況を簡略にまとめ報告する。(2)2018年12月に韓国語朝鮮語関連の試験としては日本では初めて行われたであろう、オンライン試験(iBT)について、その概要や問題点を整理・報告する。とりわけ、iBTのメリットや実施方法について概略し、12月の試験実施の際に浮き彫りになった諸問題についてまとめる。導入段階の試行錯誤を踏まえ、改善していけば、今後日本国内においてオンライン試験を安定的・継続的に運営できると予想される。iBT試験は今後も年に2,3回のペースで実施する予定であり、これが日本国内で新しい形態の韓国語朝鮮語試験として位置付けられる可能性見込まれる。また、教える立場からすれば、より多くの学習者に場所や時間に縛られない検定試験の機会を提供したい。
ぢどり亭(長瀬店)
〒605-8501 京都市東山区今熊野北日吉町35
※アクセスマップ http://www.kyoto-wu.ac.jp/access/index.html
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<明日から使える 授業の小ネタ交換会>
《発表テーマ》
◎覚えたての文字を使ったペアワークの一例
◎体を動かし、-(으)세요を学ぼう!
◎ストレスのない単語テスト
◎ハングル(子音)の導入法について
◎不規則活用の指導法について
◎Quizlet で単語練習
◎インフォメーションギャップを利用した文法授業
◎語彙の指導 初級編・中級編
◎朝鮮語プレゼンテーション
◎韓国の新聞を利用した韓国語教育-入門から上級クラスまでの新聞活用実例-
◎リーダビリティを活用した読解授業実践(日本語教育から韓国語教育へ)
◎複合母音を分かりやすく
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開会挨拶
世話人会報告
研究発表
◎発表者1:崔銀景(関西学院大学大学院 言語コミュニケーション文化研究科 博士課程後期課程)
◎タイトル:教師の訂正フィードバックにおける使用言語による学習者の自己訂正ついてー明示的訂正と繰り返しを中心にー
교사가 수정적 피드백에서 사용하는 언어에 따른 학습자의 자기수정에 관하여 ー명시적 수정과 반복을 중심으로ー
◎発表要旨:
本発表では、同じ訂正フィードバックのタイプでも使用言語により学習者の自己訂正過程に違いが見られたことを報告する。
「明示的訂正」タイプでは、教師が韓国語(目標言語)で訂正フィードバックをすると学習者はそれを繰り返す、あるいは同意を示すなどの反応をしており、自己訂正の過程は見られなかった。しかし、教師が日本語(学習者の母語)で訂正フィードバックをすると学習者は一度それを韓国語に変えて自己訂正することが見られた。
「繰り返し」のタイプでは、教師が韓国語で訂正フィードバックをすると学習者は誤りに気づき、自己訂正に成功するケースもあったが、誤りでない箇所を直して自己訂正に失敗するケースも見られた。しかし、教師が日本語で訂正フィードバックをすると学習者は語彙や文脈の意味を把握し、誤りである箇所のみを自己訂正する、あるいは意味の交渉をするケースが見られた。
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◎発表者2:印省熙(早稲田大学)
◎タイトル:韓国語授業における時事韓国語教材の活用について
한국어 수업에서의 시사한국어 교재 활용 방안
◎発表要旨:
韓国のニュースをベースに時事内容について学ぶ韓国語中上級用の教材『KBSニュースで学ぶ時事韓国語(姜英淑ほか、白帝者、2019年3月出版)』について、その内容と作り方、韓国語授業での活用法について、ニュース映像の出し方を含めて紹介し、意見交換を行いたい。本発表は、2016年6月第二言語習得論分科会の「時事韓国語教材の紹介―その内容と作り方―」で紹介した教材の姉妹版について紹介するもので、本発表では両教材の違いについても触れる予定である。
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◎発表者3:秋賢淑(二松学舎大学、明治学院大学、関東学院大学、東洋大学 非常勤講師)
◎タイトル:中上級学習者のための「ハングル」能力検定試験準2級と「ハングル」検定公式テキスト『ぺウギ準2級』の考察
중상급 학습자를 위한 「한글」능력검정시험 준2급과 「한글」검정 공식 교재 『배우기 준2급』의 고찰
◎発表要旨:
本発表では、2019年3月1日発行された「ハングル」検定公式テキスト『ぺウギ準2級』について考察する。このテキストは、ハングル能力検定協会が発行しており、発表者が原稿を書き、ハングル能力検定協会「ハン検」教材作成委員会が監修した。ハングル能力検定協会公式ガイドの「ハングル」能力検定試験準2級の出題基準および『合格トウミ準2級』に準拠し作成された。
テキストを作成するにあたり次の点に留意した。各課の学習目標をコミュニケーションの4技能(読む・書く・話す・聞く)を取り入れて設定した。基本の「練習問題」に加えて、「応用」では既習の文法を取り入れた対話文や長文を提示し、文法を確認しながらより多くの場面を疑似体験できるようにした。「ハン検」準2級の試験形式に沿った「読解」問題や、準2級から出題される使役動詞、受け身動詞、日本語母語話者が間違いやすい表現など、合格のために多方面からの対策をした。
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◎発表者4:谷﨑美津子(松山大学ほか)
◎タイトル:韓国語学習における象徴的事象を含む教材の活用について―韓国国歌を事例として-
한국어 학습에서의 상징적인 사상을 포함한 교재 활용에 대하여- 한국 국가를 사례로 -
◎発表要旨:
現在、韓国語学習において様々な方法が実践されているが、その一つとして象徴的事象が読み取れる韓国国歌の活用を提案したい。国歌は国を象徴するものであると同時に、内容の象徴的事象からその国がどのような文化を内包しているかを読み取ることが出来る。もちろん、国歌を活用した言語学習は、それが内包する政治的意図などから慎重を期する必要がある。しかし、言語学習と同時に、象徴的に使用されている語彙や文脈などからその国の文化も学習できるという点においてはとても有意義な教材となりうる。従って韓国国歌を活用した教材は、学習者にとって韓国語としての学習はもとより、韓国文化について理解し、それを基礎とした韓国語コミュニケーション能力を習得する機会になり得ると考える。そこで本発表では、韓国国歌の象徴的事象から韓国語学習としての可能性を検討し、その課題について考察する。
山内農場 京都中央口駅前店
- 日時:2019年9月5日 10:00 – 17:10 (9:30開場) - 場所:東京大学(駒場キャンパス)18号館ホール - 会費:会員無料・非会員500円(事前登録はありません。ご自由にご来場ください)
*本合同大会は「韓国国際交流財団」の後援を受けています。
1.朴鍾厚(獨協大学国際教養学部)
題目: 日本の大学における非専攻韓国語学習者の関心分野に関する調査
일본 대학에서 비전공 한국어 학습자의 관심 분야에 대한 현황 조사
要旨: 일본의 한국어교육에서 가장 큰 비중을 차지하는 것은 대학의 비전공 과목 한국어 수업들이다.따라서 이들의 수강동기나 관심 분야 등을 아는 것은 개별 수업뿐만 아니라 전체적인 일본의 한국어교육 현황을 파악하는 데 매우 중요할 것이다. 본 연구자는 일본의 10개 지역의 4년제 대학의 비전공 한국어 수강생 중 1학년생(총 552명)만을 대상으로 수강 동기와 관심 분야(한국에 대한 전반적인 분야, 향상시키고자 하는 언어 능력)에 대하여 조사하였다. 이는 2014년 조사(박종후・오대환(2015)로 발표)의 후속 작업으로서, 2019년의 현황을 살피는 동시에 지난 5년 간의 변화 추이를 알아보기 위한 것이기도 하다. 단, 본 발표에서는 관심 분야에 한하여 분석 결과를 소개하겠다.
2.鄭宇鎮(東京大学 大学院 総合文化研究科 言語情報科学専攻 博士後期課程 2年)
題目: 事象構造にもとづく朝鮮語-eci 構文の意味-非意図用法を中心に-
사건 구조의 관점에서 바라본 조선어 -eci구문의 의미 -비의도 용법을 중심으로-
要旨: 発表要旨本発表では、朝鮮語の-eci構文の非意図用法を事象構造の観点から分析し適切な意味記述を与える。
(a)녹차 버튼을 누르려고 했는데 콜라 버튼이 눌러졌다.
(b)요즘 친정에 잘 안 가진다.
(c)시험 결과가 기다려진다.
先行研究では(a)〜(c)は全て、行為者の意図とは関係なく起きた事象を表す非意図用法とされてきた。しかし非意図とされるものの内実は様々である。(a)ではボタンを押すという行為は意図的なものであり、その結果(コーラを買う)が意図した結果(緑茶を買う)と異なるという「意図的な行為の意図しない結果」を表す。(b)は話し手がある行為X’(実家に帰る)を遂行しないこと、すなわち不作為という行為Xを行うことで話し手に変化が生じる事象を表す。(c)は外部からの刺激(試験の結果)によって話し手に変化が生じる事象を表す。これらの議論から、-eci構文の非意図用法は〈何らかの原因による対象の変化〉を表すと言える。
3.山崎亜希子 (早稲田大学)
題目: 「3段階モデル」を使用した抑揚指導-単語単独形発音を中心に-
'3 레벨 모델'을 이용한 억양 지도법 - 단어 단독형 발음을 중심으로 -
要旨: 本発表は、日本語母語話者(以下、学習者)を対象とした、音響音声学的分析を基にした抑揚指導方法を提案することを目的とする。今回は単語単独形の発音の抑揚に焦点をあてる。ソウル方言では、語頭子音の種類によって、分節(分かち書き単位)の音調形が決まることが先行研究で明らかにされている(Jun, Sun-Ah 2000、長渡陽一 2003 ほか)。しかし、単語単独で発話をした場合、その音調形規則が崩れてしまうことがある。そこで本発表では、1)実際使用されている学習テキストの音声CDでは、単語単独発話がどのような音調で現れているのか(第1音節・第2音節の高さが「LH」、「LH」など)を調査・分析し、類型化する、2)その結果を基に、学習者に対してどのように抑揚指導すべきかを提案する。その際、「文」発話の抑揚モデルである「3段階モデル」(山崎亜希子 2013)を使用し、「単語単独形」発話指導に応用する。
昼休み 12:00-13:40
4.金泰仁 (慶應義塾大学 総合政策学部)
題目: ‘-다시피’ の解釈に関する管見
'-다시피'의 해석에 관한 관견-
要旨: '-다시피'는 '싶다'에 그 기원을 둔다. '싶다'는 화자의 내적 사유를 나타내는 형용사인데, 이 '싶다' 자체도 역사적으로 변화를 거치며 현대 한국어까지 이른다.
그 과정에 '-다시피'가 형성이 되는데, 이 '-다시피'의 기본적 의미는 [같다]라고 할 것이다. 문제는 [같다] 역시 그 의미와 기능이 동일하지 않다는 것이다.
가령 '날다시피'와 '아시다시피'는 [같다]를 기반으로 '나는 것과 같이', '아시는 것과 같이'로 치환이 어느 정도 가능하다.
그런데 전자의 나는 것과 후자의 아시는 것은 그 질감이 다르다. 전자는 '나는 것에 가깝게'라고 한다면 후자는 '아시는 것과 동일하게'이기 때문이다.
이러한 해석의 차이는 '-다시피' 역시 그 자체로 문법화가 진행되었음을 알려준다. 본고는 이에 대해 알아본다. 또한 '-다시피'는 '-다'를 개재하는 인용 표현에서
비롯한 융합어미와 다르게 '-다시피' 앞에 용언의 어간이 바로 달라 붙는다. 이 역시 '-다시피'의 문법화를 토대로 설명해 보고자 한다.
5.印省熙(早稲田大学)・Wei Zuo(University of Washington)・徐映京(早稲田大学(院))・沈希津(早稲田大学(院))
題目: 授業におけるTAの役割と活動について
수업에 있어서의 TA의 역할과 활동에 대하여/Collaboration with TA in the classroom
要旨: 早稲田大学では2017年に授業の高度化・教育効果向上のために高度授業TA(Advanced Teaching Assistant)制度が導入された。本制度は、アメリカのワシントン大学のTA制度にならい新設されたもので、ワシントン大学では、TAは、単純な教員の補助的な役割ではなく、小グループの学生を対象に実際に授業を担当し、主体的に教育にかかわっており、大学のTA育成のための教育も充実している。本発表では、ワシントン大学のTA制度について紹介し、日本の韓国語授業における高度授業TAの活動の試みを、学生のアンケート調査内容とともに報告し、授業におけるTAの役割と活動、今後の課題について考察する。
本発表がさらなるTA活動の活性化のために、そして授業における教育効果向上のためのTA育成について提言を行う機会となれれば幸いである。
6.蔡芸娜(東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻(博士課程))
題目: 項の増加を伴わない시키-形に関する一考察
要旨: 韓国語の使役形の1つである시키-形は、項の増加を伴わずに用いられることがしばしばある。
しかし、従来の研究では、項の増加を伴わない시키-形の成立条件について明白な説明をしていない。本発表では、項の増加を伴わない시키-形の成立条件として、
1)主体の働きかけとそれによる対象の変化が存在すること、
2)主体の働きかけはあるが主体の変化は起こらないこと、
3)主体として人以外の存在が対象に働きかけ得ることの3つの条件を挙げる。
なお、시키-形の主体は具体的な行為をするよりはある事態を惹き起こす原因のような存在に近く、このような主体の抽象化は主体による働きかけを弱め、主体から対象への働きかけも間接的かつ抽象的になる。
このような特徴を通して、同一の構文を持つ하-形に比べて、項の増加を伴わない시키-形は抽象的な事態を表していると思われる。
休憩 15:30-15:50
7.任炫樹(帝塚山学院大学リベラルアーツ学部・学科東アジア専攻韓国語・韓国文化コース准教授)
題目: 学生の関心を引き付けるための指導ストラテジー-韓国語専攻者と韓国語非専攻者との比較を通して-
수강생의 관심을 고양시키기 위한 지도 전략--한국어 전공자와 한국어 비전공자와의 비교를 통하여-
要旨: 異文化授業の解説においては、大体「文字資料に対する口頭解説」、「写真資料の提示とそれに対する口頭解説」、「動画資料の提示とそれに対する口頭解説」のような約3種類の方法があると想定される。本発表では、「リベラルアーツ入門Ⅰ」という科目で行った(2019年4月から7月まで実施)韓国語・韓国文化専攻の学びの授業を通して、映像を介した異文化理解の教育が、受講者の関心を引き付け、理解の助けにどれほど役立っているかについて述べる。この際には、毎回の授業において授業終了10分前に書かせたリアクションペーパーの内容と期末に課したレポートを分析の資料とする。また、受講者が関心を表明した項目に「韓国語専攻者」と「韓国語非専攻者」との間に差があるかどうか、相違があるとしたらどのような様子と特徴が見られるかについても検証を試みる。これらを通して、異文化教育を始め、語学や文化の授業における効率のいい指導のストラテジーについて考え、提示できればと考えている。
8.奈良林愛(東京大学大学院博士課程)
題目: 『酉年工夫』の認識的モダリティの形式について
『유년공부』에 나타난 인식 양태 형식에 대하여
懇親会会場:「大韓民国」050-5869-7652 新宿区大久保1-12-27
*Korea Foundationより一部を援助いただき、会費はこれより安くなる予定です。
*大会には88名のご参加をいただきました.また,懇親会には64名のご参加をいただきました.ありがとうございました.
【発表風景】