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話題提供1:福岡大学 熊木 勉 「映画字幕制作を用いた語学教育の可能性と課題」&br;福岡大学人文学部東アジア地域言語学科では、現在、中国・韓国の古い映画を主たる対象として学生たちに字幕を作成させる作業を行っている。韓国映画について言えば、この作業はすでに5年目に入りつつあり、4回の成果上映会も行った。こうした作業を通じて見えてきた語学教育としての字幕制作の有効性と課題を整理する。結論としては、映画字幕作成作業は、総合学習の一環としての有効性は充分に見られ、地域貢献、すなわち大学教育の社会的貢献と教育の社会への還元という点でも一定の意味を有する一方で、対時間効果、対費用効果などの課題を並行して考える必要がある。教員の負うべき負担をどこまでに設定すべきかの問題と語学教育という視点からより効率的な作業を目指すためにどのような取り組みを目指すべきかについて具体的に考えることとする。
話題提供2:九州産業大学 長谷川由起子 「韓国語学習者の学習動機づけ調査の分析結果報告」&br;今年度、科学研究費基盤研究(A)「新しい言語教育観に基づいた複数の外国語教育で使用できる共通言語教育枠の総合研究」(代表者:西山教行)により、全国の大学で英語以外の外国語として仏・独・中・韓・西・露の6つの言語を履修中の学生を対象に、自己決定理論および期待価値理論に基づく学習動機づけのアンケート調査を行った。その全体的な概要は3月17日早稲田大学にて開催の語学教育エキスポで報告されるが、本発表では韓国語学習者に特化した分析結果を報告する。他言語との比較可能な大規模調査の結果であり、現在の韓国語学習者の実像をうかがい知ることができる。